令和7年度 群馬県公立高校入試数学
【第4問・一次関数】を
世界一わかりやすくグラフで解説!
このページでは、第4問で問われた一次関数の考え方を、動かせるグラフを使って解説します。式を立てるだけでなく、「何が何に比例しているのか」「グラフで見ると何が分かるのか」まで一つずつ整理していきます。


出典:群馬県公立高等学校入学者選抜 学力検査問題(数学)より。解説のため、問題画像を引用して掲載しています。
第4問 一次関数のグラフで見る「つけ麺の値段」
(1)は 値段が麺の重さに比例する という考え方です。
(2)は 固定費に、麺の重さに比例して増える金額を足す という考え方です。
問題の情報を整理
| 種類 | 麺の重さ x | 値段 y |
|---|---|---|
| 並盛り | 240g | 800円 |
| 大盛り | 320g | 960円 |
| 小盛り | 170g | ? |
(1) 麺の重さに比例するという考え方
(1)では、値段は麺の重さに比例すると考えます。 つまり、麺が2倍なら値段も2倍、麺が半分なら値段も半分になる、という考え方です。
このとき、麺の重さを x g、値段を y 円とすると、式は
y = axになります。この式のグラフは、必ず 原点を通る直線 になります。 なぜなら、x = 0 のとき y = 0 になるからです。
並盛りは240gで800円なので、
800 = 240a a = 10/3よって、(1)で使う式は
y = 10/3 x大盛りは960円なので、
960 = 10/3 x x = 288① a = 10/3
② 大盛りの麺の重さは 288g
(1)のグラフ
青い直線が y = 10/3 x です。原点を通るので、「値段が麺の重さに比例する」という考え方を表しています。
値段:960円
(2) 固定費 + 麺の重さに比例して増える分
店内で確認すると、大盛りは320gで960円でした。 しかし、(1)の考え方では大盛りは288gになるはずでした。 つまり、実際の値段は「麺の重さだけに比例している」とは考えにくいです。
固定費とは何か
固定費とは、麺の量が少なくても多くても、ある程度は必ずかかる金額のことです。 たとえば、つけ麺なら、スープ、器、調理の手間、店の運営に必要な費用などがあります。
麺が170gでも240gでも320gでも、スープや調理の手間が完全に0になるわけではありません。 だから、値段を考えるときに、
最初からかかる金額 + 麺が増えた分の金額と考える方が自然です。
これを式で表すと、
y = ax + b
になります。
a は「麺が1g増えるごとに値段が何円増えるか」、b は「麺の重さに関係なく入っている金額」です。
並盛りと大盛りを見ると、
| 種類 | x | y |
|---|---|---|
| 並盛り | 240 | 800 |
| 大盛り | 320 | 960 |
麺は80g増えて、値段は160円増えています。
a = 160 ÷ 80 = 2つまり、麺が1g増えるごとに、値段は2円ずつ増えると考えます。
y = 2x + b並盛りの x = 240, y = 800 を代入すると、
800 = 2 × 240 + b 800 = 480 + b b = 320つまり、麺の重さに比例して増える部分とは別に、320円分が最初から入っていると考えられます。
y = 2x + 320小盛りは170gなので、
y = 2 × 170 + 320 = 660① a = 2, b = 320
② 小盛りの値段は 660円
(2)のグラフ
オレンジの直線が y = 2x + 320 です。原点ではなく、y軸の320から始まります。 これが「固定費320円がある」という意味です。小盛りの点も赤色で示しています。
値段:660円
(1)と(2)を合わせたグラフ
青が(1)、オレンジが(2)です。同じ麺の重さでも、どちらの考え方を使うかで値段が変わります。
値段:567円
原点を通る。麺が0gなら値段も0円という考え方。
値段:660円
最初から320円分があり、麺が1g増えるごとに2円ずつ増える。
この問題のポイント
(1)は、「麺の量だけで値段が決まる」と考えています。 だからグラフは原点を通ります。
でも実際のつけ麺の値段は、麺だけで決まるわけではありません。 スープ、器、調理、店の費用など、麺の量に関係なく必要な部分があります。
そこで(2)では、 最初からかかる320円 に、 麺が増えた分の金額 を足して考えています。
値段 = 麺が増えた分の金額 + 固定費 y = 2x + 320このように、一次関数では、式の形だけでなく、 「その式が何を表しているのか」を考えることが大事です。
(1)は、値段が麺の重さに比例すると考えるので、式は y = 10/3 x。この式から大盛りは288gになります。
(2)は、固定費320円に、麺の重さに比例して増える分を足すと考えるので、式は y = 2x + 320。この式から小盛り170gの値段は660円になります。

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