【群馬県公立高校入試】入試の仕組みと、
中1・中2からやっておくべきこと
前橋高校出身・群大医学部生が、内申点・特色型/総合型・日頃の勉強法まで徹底解説
「高校受験なんて中3になってから考えればいい」──そう思っていませんか?
実は群馬県の公立高校入試は、中1の1学期の成績から合否の材料に入る仕組みになっています。しかも2024年度から入試制度が大きく変わり、前期・後期の2回あったチャンスは1回の一発勝負になりました。制度を正しく知っているかどうかで、中1・中2の過ごし方は大きく変わります。
この記事では、群馬県公立高校入試の仕組み(入試方式・配点・内申点)を整理したうえで、中1・中2のうちからやっておくべきことを具体的に解説します。
群馬県公立高校入試の仕組み──2024年度から1回の一発勝負に
群馬県の公立高校入試は、2024年度入試から前期選抜・後期選抜が廃止され、2月中旬〜下旬の2日間に行われる1回の選抜にすべて一本化されました。受検のチャンスは実質この1回だけです。
受検者全員が受けるのは、次の検査です。
・学力検査:国語・数学・英語・理科・社会の5教科。各教科100点満点・50分(学校・学科によって特定教科の配点を重くする傾斜配点あり)
・面接等:集団面接、個人面接、英語面接、パーソナル・プレゼンテーション(高校が示したテーマについて口頭発表などで自己表現する検査)の中から、各高校が定めたもの
・学校によっては、さらに実技検査・作文・小論文が課される場合もあります
これに加えて、中学校が作成する調査書(いわゆる内申書)と、志望理由や学校内外の活動歴などを自分で記入するインタビューシートが判定材料になります。
合否は「特色型」と「総合型」の2段階で決まる
群馬県の選抜の最大の特徴は、1回の検査の結果を2つの観点で2段階に分けて判定することです。受検生が型を選ぶことはできず、全員が自動的に両方の判定の対象になります。
総合型(定員の50〜90%)
学力検査を重視する選抜。前橋高校・高崎高校などの難関校では、判定に占める学力検査の割合が7割5分〜8割程度と、当日の点数がほぼ勝負を決めます。(※比率は学校・年度により異なります)
特色型(定員の10〜50%)
調査書や面接等を相対的に重視する選抜。内申点に加えて、部活動や生徒会、学校外の活動などの実績が評価に反映されやすい枠です。学校によっては検査項目の比重を変えた複数の区分を設けることもあります。
どちらの型を先に判定するか、各項目をどんな比率で点数化するかは高校ごとに異なり、群馬県教育委員会が毎年公表する「選抜方法等」の資料で確認できます。志望校が固まってきたら、必ず最新版をチェックしてください。ここで押さえておきたいのは、当日の学力も、日頃の内申点も、部活動などの活動も、すべてがどこかの型で効いてくるということです。
内申点は「中1の成績から」同じ重みで入る
保護者の方に一番知っておいてほしいのが、調査書(内申点)の仕組みです。
・対象は中1から中3まで(中3は12月末まで)の3年間の成績
・5教科だけでなく、音楽・美術・保健体育・技術家庭を含む9教科すべてが5段階で評定される
・群馬県は3学年とも同じ重みで計算され、3年間オール5なら135点満点(9教科×5点×3学年)
東京都のように「中3の成績だけ」を使う県もある中で、群馬県は中1の1学期からの積み重ねがそのまま入試の持ち点になります。中1・中2でつけた評定は、中3でどれだけ頑張っても取り返せません。
また、評定は定期テストの点数だけで決まるわけではありません。提出物(ワーク・ノート・レポート)、授業態度、小テスト、実技教科への取り組みなども評価されます。「テストは良いのに評定が伸びない」というお子さまは、たいていここに原因があります。
中1・中2からやっておくべき4つのこと
その1定期テストに全力を注ぐ。勉強は「解く」中心で。
内申点に最も直結するのが定期テストです。そして定期テスト対策の王道は、教科書を眺めることではなく、学校のワークと過去に配られたテスト・プリントを繰り返し解くこと。ワークを最低2〜3周し、間違えた問題に印をつけて解けるまで回す。これだけで定期テストの点数は大きく変わります。
その2塾に通っているなら、配られたテキストを徹底的にやり込む。
心水塾や早稲田ゼミなど、群馬県の大手塾のテキストは、県内の定期テストと入試の傾向を踏まえてよく作られています。新しい教材をあれこれ買い足すより、今手元にある塾のテキストを完璧になるまで繰り返すほうが、確実に力がつきます。教材を増やすことではなく、1冊を仕上げることが成績を伸ばします。
その3提出物・授業態度・実技4教科を絶対に捨てない。
内申点は9教科×3年間。音楽や保健体育の「4」と「5」の差も、国語や数学と同じ1点の差です。実技教科は上手い下手より真剣に取り組む姿勢が評価されます。提出物は期限内に、丁寧に。これは才能に関係なく、今日から誰でもできる内申点対策です。
その4部活動・課外活動には腰を据えて取り組む。
部活動や生徒会、学校外の活動の実績は、インタビューシートに記入し、特色型の選抜や面接で活きてきます。実績の華やかさ以上に、「何をどう頑張り、何を学んだか」を自分の言葉で語れることが大切です。中1・中2の打ち込んだ経験が、そのまま面接の材料になります。
まとめると、群馬県の入試で必要なものは「当日の学力」「内申点」「活動実績」の3つで、そのすべてが中1・中2の日常の積み重ねでできています。特別なことをする必要はありません。目の前の定期テストに、問題演習中心の正しい方法で全力を尽くすことが、そのまま最強の高校受験対策になるのです。
過去問と模試の使い方──中3になったら
中3になったら、できるだけ早い段階で群馬県公立高校入試の過去問を入手して、まず1年分解いてみてください。点数が取れなくて構いません。「どの単元が、どの形式で出るのか」を肌で知ることで、残り期間の勉強の優先順位が一気に明確になります。過去問は市販の過去問集のほか、群馬県教育委員会のウェブサイトでも過去数年分の学力検査問題が公開されています。
群馬県の入試問題は出題傾向が比較的安定しているので、過去問を何年分も繰り返す勉強法が非常に有効です。詳しい進め方は、当ブログの勉強法コラム(記事末尾のリンク)で解説しています。
また、一発勝負になった今の制度では、本番形式の経験を積める模試の価値が上がっています。県内で最も多くの中学生が受ける群馬県統一テストは、入試に準拠した問題形式で、県内での自分の立ち位置と志望校判定の精度が高い模試です。中3では定期的に受けて、現在地の確認と本番慣れに活用しましょう。
まとめ
この記事のポイント
✅ 群馬県の公立高校入試は2024年度から1回の一発勝負。5教科各100点+面接等
✅ 学力重視の「総合型」と、内申・活動重視の「特色型」の2段階で全員が判定される
✅ 内申点は中1の成績から3年間同じ重みで換算(9教科×3学年=135点満点)
✅ 中1・中2は「定期テストを解く勉強で全力」「塾テキストのやり込み」「提出物・実技」「部活動」の4本柱
当センターでは、群馬県の入試を実際に勝ち抜いてきた群馬大学医学部医学科生の講師が、定期テスト対策から志望校対策まで、お子さまの学年と状況に合わせてマンツーマンで指導します。「内申点をどう上げればいいか分からない」「志望校の選抜方法を一緒に確認してほしい」といったご相談も歓迎です。
この記事を書いた人
群馬医学部生家庭教師センター 代表 もっち
群馬県出身。地元の公立小学校・公立中学校で学ぶ。小さい頃は公文式(くもん)で学習の土台を作り、中学時代は心水塾に通いながら群馬県統一テストで県内1位を獲得。県立前橋高校では校内1位の成績を収め、東京大学理科一類に現役合格。その後、医師になる志を固めて群馬大学医学部医学科を再受験し、合格。現在同学科に在籍。
くもん・心水塾・公立中学・前橋高校・大学受験──群馬の子どもたちがたどる道のりを、すべて自分自身の足で歩き、そのすべてで結果を出してきました。群馬という環境で何をどう勉強すれば成績が伸びるのか、どんな対策が正しいのかを、実体験として熟知しています。
一方で、周りの勉強のやり方を見ていると、明らかに間違った方法で努力してしまっていて、それが原因で成績が伸びていない──そんな例が本当に多いことも痛感してきました。頑張っているのに報われないのは、能力ではなくやり方の問題であることが多いです。このブログでは、そうした遠回りな勉強から一人でも多くの子が抜け出せるように、群馬の子どもたちと保護者の方に「正しい努力の仕方」を伝えることを使命に、情報を発信しています。
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※入試制度・日程・各高校の選抜方法は年度により変更される場合があります。最新の情報は群馬県教育委員会の公式発表(入学者選抜実施要項・各高等学校の「選抜方法等」)を必ずご確認ください。(本記事は2026年7月時点の情報にもとづいています)
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