群馬県の高校入試対策 を始める上で知っておきたいこと
高校選びの基本、入試制度の変更点、内申点、偏差値帯、塾事情まで、群馬県の中学生保護者向けにまとめて解説します。
群馬医学部生家庭教師センター ブログ編集部 もっち
お子さんが中学生になると、高校入試という大きなテーマが家庭の中にじわじわと浮かび上がってきます。「まだ先の話」と思いながらも、気づけば入試まで時間がない……そんな状況に陥る前に、群馬県の高校入試事情を早めに把握しておくことがとても重要です。
このブログでは、群馬県に住む中学生の保護者のみなさんに向けて、高校選びの基本から入試制度の変更点、偏差値分布、塾事情まで、知っておきたいことをまるごと解説します。この記事は県立前橋高校出身のもっちが担当します!
この記事で分かること
まず押さえておこう!群馬県の高校入試制度の大きな変化
2024年度入試(令和6年度)から、群馬県公立高校の入試制度が大きく変わりました。それまで行われていた「前期選抜・後期選抜」の2回方式が廃止され、1回の本検査で全員が受験する「総合型・特色型の2段階選抜」に移行したのです。
この変更は保護者にとって非常に重要なポイントです。かつては試験を2回受けられたため「前期でダメでも後期がある」という感覚で受験できましたが、現在は一発勝負。本番の緊張感への準備が以前より求められます。
総合型と特色型の違い
本検査を受けた受験生全員が、高校側の判断で「総合型」か「特色型」のどちらかで選抜されます。受験生が選べるわけではない点に注意が必要です。
当日の学力検査を重視する選抜方法です。定員の50〜90%がこの方式で選ばれます。入試本番で実力を発揮できるかどうかが鍵となります。
部活動、課外活動、内申点などを重視する選抜方法です。定員の10〜50%がこの方式で選ばれます。
また、受験にあたっては事前に「インタビューシート」の提出が求められます。これは旧来の志望理由書に相当するもので、高校生活のビジョンや中学での活動歴を記入します。
内申点とテストの点、どちらが大事?
群馬県の公立高校入試において、内申点(調査書の評定)は非常に重要な役割を担っています。
内申点の計算方法
内申点は、中学1年生から3年生(2学期末)までの3年間、9教科(主要5教科+音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科)を各5段階で評価したものを合計して算出します。満点は9教科×5点×3学年=135点です。
内申点の満点は135点。中学1年生からの積み上げがそのまま高校入試に影響します。
たとえば3年間すべての教科でオール3であれば内申点は81点、オール5であれば135点となります。また実技教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定は内申点に直接影響します。実技教科を軽視せず、授業への積極的な参加や実技テストの準備をきちんと行うことが大切です。
選抜ごとの内申点と学力検査の比率
合否における内申点と学力検査の比重は、高校・選抜タイプによって異なります。
特色型選抜では、概ね「内申書50〜60%:学力検査30〜40%:面接等10%」という配分が多く見られます。一方、総合型選抜では「学力検査75〜81%:内申書10〜20%:面接等10%」のように、学力検査を重視する比率が高くなっています。
たとえば上位進学校である前橋高校の総合型では、学力検査が合否全体の81%を占めると発表されており、当日の試験の出来が合否を大きく左右します。一方で多くの高校が特色型選抜において内申点の比重を高く設定しており、「内申点も学力も両方大切」という状況が続いています。
保護者のみなさんへの重要なメッセージとして、内申点は中学1年生の成績から積み上げていくものだという点を強調したいと思います。中学3年生になってから急いで内申点を上げようとしても、すでに1・2年生の評定は確定しています。定期テストの成績はもちろん、提出物・授業態度・実技教科への取り組みも評価されますので、日頃からの積み重ねが合否を左右します。
公立・私立、入試問題はどんな内容?
公立高校の入試問題
公立高校の学力検査は、国語・数学・英語・理科・社会の5教科(各100点満点、合計500点)で行われます。試験時間は各45〜60分(上位校は国数英が60分に設定されることが多い)です。
上位進学校(県立前橋・前橋女子・高崎・高崎女子・太田)については、共通問題ではなく各高校が独自に作成した「総合問題」を実施します。総合問題は従来の学力検査より思考力・記述力を問う難度の高い問題が出題されます。
教科別の傾向を見ると、国語は大問6題前後で、説明的文章・小説・古典に加え、150文字程度の記述式の問題も出題されます。時間配分が難しい教科です。
数学では「小問集合」「関数」「図形」「確率」などが頻出です。基礎的な計算から応用問題まで幅広く出題されるため、各分野の基礎を固めた上で応用力を磨く必要があります。
英語では長文読解が中心で、「与えられたテーマについて英語で書く問題」が近年連続して出題されています。長文を読む力と、自分の考えを英語で表現するライティング力の両方が求められます。
理科・社会は基礎知識の定着と、問題文から情報を読み取る力が試されます。
群馬県の公立高校入試問題は「基礎・基本をしっかり積み上げ、記述問題にも対応できる力」を求めています。
私立高校の入試問題
私立高校の入試問題は、学校によって大きく異なります。県内で難関の私立として知られる東京農業大学第二高校(高崎市)は、上位公立高校を目指す生徒の8〜9割が受験するほど影響力が大きく、英語・数学ともにマーク形式で出題されます。
一般的な私立高校の入試科目は英語・数学・国語の3教科が中心で、受験対策は公立高校の対策と並行して行うことが多いです。
前橋・高崎市内の主な高校と偏差値帯
ここでは、群馬県の高校受験において中心となる前橋・高崎市内の主な高校を偏差値帯別に紹介します(偏差値は合格率70%目安の参考値)。
最難関クラス
県立前橋高校、高崎高校など。県内トップ層が集まる最難関校です。
上位クラス
前橋女子高校、高崎女子高校など。女子最難関校として高い進学実績があります。
中上位クラス
高崎経済大学附属高校、前橋南高校、市立前橋高校など。共学校として人気の学校も多い層です。
中堅クラス
前橋東高校、前橋西高校、高崎北高校など。部活動が盛んな学校も多く、進路の幅が広いです。
偏差値70〜72(最難関クラス)
県立前橋高校(前橋市・男子校)偏差値72。県内トップの進学校で、医学部進学者も多数。独自の総合問題を実施し、国語・数学・英語は傾斜配点(各150点満点)で採点される。出願倍率は例年1.1〜1.2倍程度。
高崎高校(高崎市・男子校)偏差値71。2025年度の出願倍率が1.31と県内最高で人気が高い。同様に独自の総合問題を実施。
偏差値66〜68(上位クラス)
前橋女子高校(前橋市・女子校)偏差値67〜68。独自の総合問題を実施する女子最難関校。
高崎女子高校(高崎市・女子校)偏差値66〜67。進学実績が高く女子校として人気が高い。
偏差値58〜64(中上位クラス)
高崎経済大学附属高校(高崎市・共学)偏差値63前後。共学の進学校として人気。
前橋南高校(前橋市・共学)偏差値60前後。
市立前橋高校(前橋市・共学)偏差値58〜60。公立共学として比較的人気。
偏差値50〜57(中堅クラス)
前橋東高校・前橋西高校・高崎北高校など、偏差値50〜55前後。部活動が盛んな学校も多く、進路の幅が広いです。
私立の主な目安
東京農業大学第二高校(高崎市・共学)進学選抜コース偏差値64〜66。前橋育英高校(前橋市・共学)特進コース偏差値55〜60。共愛学園高校(前橋市・共学)英語特進コース偏差値55程度。
上記はあくまで目安であり、年度や模試によって数値が変動します。必ず最新の模試結果や学校発表の選抜方法等を確認するようにしてください。
学校選びのポイントとオープンスクールの活用
3つの軸で考える学校選び
高校選びは偏差値だけで決めるべきではありません。以下の3つの軸を総合的に考えることをおすすめします。
学力面での合格可能性
現在の内申点と学力(模試の偏差値)が志望校の合格ラインに届いているか、または届きそうかを確認します。
大学進学・進路の方向性
大学進学を強く望む場合は進学実績が高い学校を、就職や専門学校も選択肢に入れる場合は進路指導が充実した学校を選ぶことが大切です。
校風・部活動・通学の利便性
お子さん本人が魅力を感じているか、通学に無理がないかも確認しましょう。
群馬県統一テストなどの模試は、県内の受験生全体での立ち位置を把握するのに非常に役立ちます。
ぜひ参加したいオープンスクール・学校説明会
群馬県内の高校では、例年夏(7〜8月)から秋(9〜11月)にかけて体験入学・オープンスクールが開催されます。群馬県教育委員会は各公立高校の体験入学・説明会等の日程を公表していますので、まずはそちらを確認しましょう。
オープンスクールへの参加をおすすめするポイントは、部活動の体験や在校生との交流ができること、そして実際の校舎の雰囲気を見られることです。入試の難易度と偏差値だけでは見えない「学校の文化」が体感できます。
特に前橋高校や高崎高校などのトップ校は、説明会の定員が早期に埋まることもありますので、希望する学校の日程は早めにチェックしてください。私立高校では秋以降に「個別相談会」が開かれることが多く、内申点と成績を提示することで合格の見込みを事前に確認できるケースもあります。
群馬県の塾事情——どう選ぶ?
群馬は車社会、塾選びも「交通アクセス」が重要
群馬県は典型的な車社会です。塾の立地や、保護者が送迎しやすい場所かどうかも、塾選びの現実的なポイントになります。大手進学塾は前橋・高崎の中心部に集中しているため、郊外からはスクールバスを使うケースも見られます。
費用相場
集団授業形式(5教科)の月謝は月2万5千円〜3万円程度が目安です。夏期講習・冬期講習の費用が別途かかることがほとんどで、受験学年では月の費用が大きくなる傾向があります。
集団塾と個別指導、どちらを選ぶ?
集団塾はライバルと切磋琢磨できる環境があり、授業料が比較的リーズナブルです。ただし授業の進度についていけるだけの基礎力が求められます。競争心が高く、自分で課題に取り組める生徒に向いています。
個別指導塾は、お子さんの苦手に合わせて指導を進められる点が強みです。定期テスト対策から受験対策まで柔軟に対応できるため、学習習慣がまだ定まっていない中学生や、特定の苦手教科を集中的に補強したい場合に特に効果的です。
群馬県統一テストを活用しよう
群馬県では「群馬県統一テスト」(群馬県内で最大規模の模擬試験)が定期的に実施されており、多くの塾が対策授業を行っています。この模試は高校入試問題に準拠した問題が出題されるため、本番さながらの練習の場として非常に有効です。
特に入試が1回になった現在、場慣れのためにも積極的に模試を受けることをおすすめします。
欠席日数は合否にどう影響するか?
これは多くの保護者から寄せられる関心の高いテーマです。
公立高校の場合
公立高校の入試では、調査書(内申書)に出席状況が記載されます。欠席日数そのものが直接点数化されることは少ないものの、年間の欠席が30日程度を超えると「審議の対象」となる場合があると一般的に言われています。
「審議の対象になる」とは、高校側がその生徒を入学させるかどうかを慎重に検討するということで、即座に不合格が決まるわけではありません。
重要なのは「欠席の理由」です。病気やケガ、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症など、やむを得ない理由による欠席については、令和7年(2025年)6月の文部科学省通知でも「不利益を被ることがないよう配慮すること」という方針が示されています。また欠席の理由を記載できる欄を設けたり、受験生本人が自ら申告できる機会を設けるよう求める動きもあります。
欠席が多い場合でも、当日の学力検査で圧倒的な結果を出すことで合格の可能性を高めることができます。内申点より学力検査を重視する高校(特に総合型選抜の比率が高い上位校)を戦略的に選ぶという視点も有効です。
私立高校の場合
私立高校は一般入試において調査書をそれほど重視しない傾向があります。一方、推薦入試では独自の欠席日数基準が設けられることが多く、「3年間の欠席が〇日以内」という条件が明示されているケースがあります。一般的には「中学3年生の欠席が10日以内」「3年間合計で20日以内」などが基準として設定されることが多いです。
中学1〜2年生の欠席が多かった場合でも、3年生で欠席を減らすことで私立推薦入試の条件をクリアできることがありますので、あきらめないことが大切です。
不登校傾向があるお子さんについては、まず中学校の先生・スクールカウンセラーと相談し、フリースクールや通信制高校なども含めた幅広い進路の選択肢を検討することをおすすめします。
逆算で考える!いつから・何をすれば間に合うか
中1 中学1年生から内申点を意識しはじめることが理想です。まずは定期テストで安定した点数を取り、提出物を確実に出すことを習慣化しましょう。
中2 中学2年生からは志望校のイメージを持ち始め、学力の弱点を補強する学習を始めましょう。統一テストなどの模試を受けて、県内での立ち位置を把握することも重要です。
中3 中学3年生の夏が受験の天王山です。入試問題の傾向に合わせた対策問題演習を積み、秋以降は志望校を絞り込んでオープンスクールや学校説明会に参加します。
12月末の内申点(3年2学期末)が確定した後、最終的な志望校を決定するのが一般的な流れです。
最後に——家庭教師という選択肢
「塾に通っているのに成績が上がらない」「個別指導は高くて続けられない」「お子さんが集団の塾では緊張してしまう」……そんな悩みを抱えている保護者のみなさん、ぜひ群馬医学部生家庭教師センターをご検討ください!
家庭教師は、お子さん一人ひとりの学力・学習状況・志望校に完全に合わせた指導が可能です。定期テスト対策から内申点アップ、入試直前の集中対策まで、柔軟に対応できます。
また「分からないところをすぐ質問できる」「自分のペースで進められる」という点は、集団塾では得られない最大のメリットです。群馬県内の高校入試事情を熟知した群馬大学医学部の学生講師が、お子さんの合格を全力でサポートします。まずはお気軽に無料相談をご利用ください。県内全域対応・オンライン指導にも対応しております。群馬医学部生家庭教師センターへ、ぜひ一度お問い合わせください。
群馬県内高校入試に向けて、現在地から必要な勉強量を逆算します。
定期テスト対策、内申点対策、入試直前対策まで柔軟に対応します。
群馬大学医学部生講師が、お子さんに合わせてマンツーマンで指導します。
通常24時間以内にご返信します。
※本記事の情報は執筆時点のものです。入試制度・偏差値・選抜方法の詳細は毎年変更される可能性があります。必ず群馬県教育委員会の公式ホームページや各高校の最新情報をご確認ください。
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