前橋高校と高崎高校はどう違う?偏差値・進学実績の強さを3年分の資料で徹底比較

群馬県高校比較
前橋高校と高崎高校はどう違う?
偏差値・進学実績の強さ を3年分の資料で徹底比較

群馬県の公立男子トップ校としてよく比較される前橋高校と高崎高校。
この記事では、偏差値・校風・国立大学・東大京大・医学部医学科・難関私大の実績をもとに、両校の違いを整理します。

群馬県の公立男子トップ校として、よく比較されるのが前橋高校と高崎高校です。どちらも長い伝統を持つ進学校であり、群馬県内で最上位層の受験生が集まる学校として知られています。

ただ、実際にどちらがどう強いのかを語るとき、イメージだけで「前高は堅い」「高高は派手」といった話で済ませてしまうのは正確ではありません。大事なのは、実際の進学実績を数年単位で見て、どこに強みが出ているかを丁寧に比較することです。

OVERVIEW

偏差値だけでは、前橋高校と高崎高校の違いは分からない

まず前橋高校と高崎高校を比べるうえで気になるのが偏差値ですが、民間の高校情報サイトでは前橋高校が71、高崎高校が69とされており、数字だけ見れば前橋高校がやや上です。

ただし、この2ポイント差だけで学校の実力差を単純に語るのは適切ではありません。実際には、両校とも群馬県を代表する男子トップ校であり、進学実績や学校の特色まで含めて見ないと、本当の違いは見えてきません。

前橋高校

国立大学全体の厚み、京大、国公立医学部医学科に強み。堅実で骨太な進学実績が目立つ。

高崎高校

東大、難関私立大学、早慶上理で存在感。最上位層と華やかな進学実績に強みがある。

校風や教育理念にも、それぞれはっきりした個性があります。前橋高校は、公式に「質実剛健」「気宇雄大」を校訓として掲げ、社会のリーダーとなる人材の育成を目指す学校です。さらにSSH指定校として、長い伝統の中で築いてきた教育システムと科学技術人材育成を結びつけている点も前高の特色です。

一方、高崎高校は「三F精神」、すなわちファイティング・スピリット、フェアプレー、フレンドシップを教育目標の中核に据えています。勉強だけでなく、学校行事や部活動などすべてにおいて全力を尽くす校風が特徴です。

このように、偏差値だけなら前橋高校がやや上に見えるものの、実際には前橋高校は国立大学全体の厚みや医学部医学科に強く、高崎高校は東大や難関私立大学で存在感を示すというように、両校は強みの出方が異なります。

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国立大の厚みは前橋高校が強い

学校全体としての進学力を見るうえで、まず注目したいのが国立大学の合格者数です。前橋高校の国立大学計は、直近3年で161→169→171と推移しています。3年間を通してかなり高い水準にあり、しかも最新年でさらに伸ばしています。

これは、一部の最上位層だけでなく、学校全体として国立大学へ進学する力が厚いことを示しています。

一方、高崎高校の国立大学計は151→162→141です。もちろんこれも十分に高い数字ですが、3年で比べると、国立大学の厚みでは前橋高校のほうが上です。3年間の合計でも、前橋高校は501、高崎高校は454で、前高が上回っています。

国立大学全体の厚みで見るなら、前橋高校が優勢です。

高崎高校は公立大学計が25→28→23と比較的多く、公立大まで含めた国公立全体では強さがありますが、純粋に国立大進学の厚さを見るなら前橋高校優勢と整理してよいでしょう。

この傾向は、主要大学の内訳を見ても裏付けられます。前橋高校は群馬大学、新潟大学、金沢大学、東北大学など、地方中核国立から準難関国立まで幅広く強いです。

つまり前高は、単に一部のトップ層が華やかな数字を出している学校というより、国立大進学全体に地力がある学校と見るほうが正確です。

TOP UNIVERSITIES

東大は高崎高校、京大は前橋高校

では、最上位層の象徴としてよく見られる東大・京大ではどうでしょうか。ここは両校の違いがかなりはっきり出ます。

まず東京大学ですが、高崎高校は直近3年で8→8→7、前橋高校は5→7→6です。したがって、東大では高崎高校がやや優勢と書くのが正確です。極端な差ではありませんが、3年を通して高高のほうが一歩前に出ています。

また、高崎高校では令和7年度入試で東京大学理科三類合格者を輩出しています。東大合格者数を重視して学校を見るのであれば、この点は高崎高校の大きな魅力です。

一方で京都大学は逆です。前橋高校は7→4→4、高崎高校は3→2→2でした。つまり、京大では前橋高校のほうが明確に強いです。しかも前高は毎年複数名を安定して出しており、「たまたま今年だけ多かった」という話ではありません。

東京大学

高崎高校がやや優勢

京都大学

前橋高校が明確に優勢

この2つを合わせて見ると、「高高は東大寄り、前高は京大や国立大全体に強い」というイメージは、かなり実績に沿っています。したがって、最上位層の比較においても、単純にどちらが上と断じるのではなく、東大を見るか、京大や国立大の厚みを見るかで印象が変わるというのが実際のところです。

MEDICAL SCHOOL

医学部医学科に強いのは前橋高校

そして、この比較で最もはっきり言えるのがここです。

医学部医学科に強いのは、前橋高校です。

前橋高校の資料には、国公立大学医学部医学科の合格者数が独立した表でまとめられており、直近3年は28→26→21です。現役合格者数も19→13→13で、かなり高い水準を維持しています。

これは単年の偶然ではなく、3年間連続で強い数字が出ているという意味で、医学部に継続的に強い学校と評価してよい実績です。

しかも中身を見ると、その強さはかなり具体的です。群馬大学医学部医学科は13→9→9、新潟大学医学部医学科は3→3→6、山形大学医学部医学科は3→3→1で、複数の国公立医学部に安定して合格者を出しています。

特に地元の群馬大学医学部医学科で継続して高い数字を出している点は、前高の大きな特徴です。医学部志望、とくに国公立医学部志望の受験生にとって、前橋高校がかなり有力な進学校であることは間違いありません。

対して高崎高校は、医学部医学科について国公立13→8→13、私立9→3→14、合計22→11→27と公表しています。高崎高校も医学部に弱いわけではまったくなく、十分強い学校です。

ただし、国公立医学部医学科だけで比べると、前橋高校の28→26→21に対して高崎高校は13→8→13ですから、この点では前橋高校の優位はかなり明確です。ここは遠慮せず、「前高は医学部に強い」と言えるでしょう。

さらに言えば、前橋高校の強さは「医学部合格者が多い」だけではありません。群馬大学医学部医学科のような地元の最重要進学先に毎年実績を出しつつ、新潟大や山梨大など周辺の国公立医学部にも合格者を広げているため、医学部進学に向いた進路文化が学校の中にあると考えるのが自然です。

PRIVATE UNIVERSITIES

難関私立大学は高崎高校が強い

ここで次に見ておきたいのが、早稲田・慶應・上智・東京理科大を中心とした難関私立大学です。

高崎高校は、直近3年で早稲田が36→33→34、慶應が20→24→29、上智が19→6→14、東京理科大が57→61→53でした。年度ごとの上下はあるものの、全体としてかなり高い水準を維持しています。

特に慶應は20→24→29と伸びており、早稲田も毎年30人台を維持しています。東京理科大も3年連続で50人超ですから、難関私大の見栄えでは高崎高校がかなり強いと言ってよいでしょう。

一方の前橋高校も、この層で弱いわけではまったくありません。直近3年で早稲田が26→40→30、慶應が13→25→24、上智が4→4→5、東京理科大が57→51→60です。

早稲田は令和6年入試で40まで伸ばし、慶應も25、24と高い年があります。東京理科大も高高と同等か、年によっては上回る水準にあります。つまり前高も十分強いのですが、早慶上理全体の安定感まで含めて見ると、高崎高校がやや優勢と整理するのが自然です。

WHICH IS BETTER

前橋高校と高崎高校は、それぞれどんな受験生に向いているのか

ここまでを整理すると、この2校は「どちらが上か」で片づけるより、どの進路を重視するかで向き不向きが分かれる学校です。

医学部医学科を強く狙うなら前橋高校

まず、医学部医学科を強く狙うなら前橋高校です。これはかなりはっきりしています。国公立医学部医学科の合格者数が28→26→21と3年連続で非常に高い水準にあり、しかも群馬大学医学部医学科への合格者も13→9→9と安定しています。

単に「医学部合格者が多い年があった」という話ではなく、医学部進学に強い文化が学校にあると見るべき数字です。国公立医学部志望、とくに群馬大をはじめとする地方国公立医学部を視野に入れるなら、前橋高校は極めて有力です。

国立大学全体への進学を重視する場合も前橋高校

また、医学部だけでなく、国立大学全体への進学の厚みを重視する場合も前橋高校が魅力です。国立大学計が161→169→171と強く、京大も7→4→4で高崎高校を上回っています。

つまり前高は、東大一点突破型というより、国立大に総合的に強い学校です。国立大志向が強く、堅実に上位大学を狙いたい受験生に向いています。

東大を重視するなら高崎高校

一方で、東大を重視するなら高崎高校です。東京大学は8→8→7で、前橋高校の5→7→6を3年通算で上回っています。差が絶望的に大きいわけではありませんが、東大という看板の数字では高高が前に出ます。

東大を最重要の目標として見たとき、高崎高校の実績はやはり魅力的です。

難関私立大学まで含めて広く狙うなら高崎高校

さらに、難関私立大学まで含めて広く強い学校を求めるなら高崎高校の良さが見えてきます。早慶上理の数字に加え、明治・法政・立教などでも高水準の合格実績があり、国立だけでなく私立の出口まで含めて多面的に強いです。

したがって、「東大や難関私大を視野に入れつつ、幅広い上位大学を狙いたい」というタイプには、高崎高校の数字はかなり魅力的に映るはずです。

SUMMARY

まとめ:前橋高校は医学部と国立大の厚み、高崎高校は東大と難関私大

3年分の資料をそろえて比較すると、前橋高校と高崎高校の違いはかなり明確です。

前橋高校は、国立大学全体の厚みがあり、さらに国公立医学部医学科に非常に強い学校です。国立大学計は161→169→171、国公立医学部医学科は28→26→21で、医学部志望者にとって非常に魅力があります。しかも京大も7→4→4と安定しており、単なる地元志向ではなく、しっかり上位国立に強い学校です。

一方、高崎高校は、東大と難関私立大学で強さが目立つ学校です。東大は8→8→7で前橋高校を上回り、早慶上理でも高い実績を維持しています。医学部も弱いわけではありませんが、国公立医学部で比べると前高に及ばず、高高の本当の強みは東大と私大の見栄えの強さにあります。

前橋高校は医学部医学科と国立大の厚みに強く、
高崎高校は東大と難関私立大学で強い。

ここまで、前橋高校と高崎高校の違いを、偏差値や進学実績、医学部の強さなどから比較してきました。実際には、どちらが上かを一言で決めることよりも、自分がどの進路を目指し、そのためにどんな力を伸ばすべきかを考えることのほうがはるかに重要です。

群馬医学部生家庭教師センター

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